茨木探検隊 −ネットワーク委員会−
茨木探検隊シリーズ第5弾!"安威川ダム工事事務所”
今回、「茨木の街を再度見直そう!」という考えで現在進行中の大きな事業である安威川ダムについて調査をおこなった。
安威川ダムは昭和42年の大水害時に市内で大きな被害が出たことを教訓に、惨事を繰り返さないために計画された。
このダムは黒部ダムなどの様なコンクリート式で殺風景なダムではなくロックフィル方式という岩盤を使用するダムである。ダムの耐久年数は永久であり、土砂や堆積物の撤去は100年間必要ないとの計算。
現在の安威川ダム作成の進捗状況は、平成19年6月、ダム湖に沈む予定地に住まれている皆さんの移転完了。現在足を運ぶと、トンネルを掘り、道路を作成している。この5.4キロの道路の付け替えは平成22年の予定。そしてダムは作成に6年間、水を貯めるのに1年間かかるとのこと。ダム完成は平成20年代半ば予定。
今回、市民の皆さんの中でよく聞く声や質問をぶつけさせていただいた。
@「ダムは環境を破壊する。作るべきでない。」―確かにダムが環境を破壊するという話しは否定できない。自然を触ることで環境は変化する。しかし、専門家の方々に協力をいただき、どうすれば最小限の環境の変化ですむのかということを考え計画している。
A「洪水なんておきるわけがない。」―近年、北摂地区で集中豪雨がおきた。現在の地球の異常気象を考えると洪水がおきないとは言えない。また、洪水がおきてからでは対処できない。
B「河川整備をすれば税金の無駄遣いをしなくてすむのでは。」―第三者委員会を作り、何度か事業評価をおこなってきた。下流での河川整備や遊水地、淀川にショートカットする方法など様々考えた結果、立ち退きなど市民の皆さんにできるだけ負担が少ないダム事業にすることになった。
C「太田前知事の時にダム縮小についての話しがあったが。」―ダムは湖面が19ha縮小する。また、多目的ダム(治水、利水)として、利水の用量は減るが、(治水、利水)ともにおこなう。
D「現在、淀川水系のダム見直しで穴あきダムの話しがある。建設費は安くなるとの話しだが。」−穴あきダムは治水のみで利水機能が利用できない。
E「橋下知事は大阪府の全事業の見直しとの発言をされたが安威川ダムも入るのか。」−まだ現場サイドには話がおりてきていない。しかし全事業と言われているので、他の事業同様に検討されるだろう。
取材をするにあたり、私たちは様々な問題を論じる際に自身で現場に赴き、自分の目で確認した上で問題提起をする必要性を感じた。この中で私たちが日頃いかに根拠性が乏しい情報を信じているか、広まっているかわかった。ダム事務所さんも市民や府民の皆さんに正確な情報をお伝えできていないのが心苦しいとの言葉があった。私たちも身近に私たちの命を守り、多額の税金が使われている事業である。一度私たちの街を見直してみるのに私たち自身で足を運んでみても損はないのではないか。
現在、ダム事務所さんは小学校や中学校にも出前授業をおこない、環境についてやダムについての話もおこなっている。また、私たち市民も気軽に山手台の事務所に足を運べば、丁寧に説明をしてもらえる。(現地視察は事前予約をしてもらえれば可能とのこと。)
今回、調査だけでなく、私たちの周りでよく聞く質問についてぶつけさせていただいたが、ダム事務所さんは嫌な顔ひとつせず丁寧な回答をしていただけた。末尾であるが、ご協力いただいたダム事務所さんに感謝とお礼を申し上げる。
記事 塚 理